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2007シーズンに向けて
●日本のエンデューロ

 昨年プレ開催として1シーズンを過ごしたCROSS-1ですが、最終戦がキャンセルになるなど、シリーズ戦としての働きが充分ではなかったところもあり、多くの参加ライダーにご迷惑をおかけしました。
今年はいよいよ本格開催となり、名称も新たにwww.japex.net CROSS-1 CHAMPIONSHIPとし、真価を問うシーズンとなると思います。

 日本のエンデューロ・クロスカントリーはモーターサイクルスポーツとしては、レクリエーション指向の強い競技として普及してきた経緯があり、それ故に他のカテゴリーよりも敷居が低く、潜在的な競技人口も多く、一般の認識以上に盛んなカテゴリーではあります。しかし、それ故に各地域、レースごとの独自性が強く、横の連携や、エンデューロ・クロスカントリー界全体としての動きに繋がることが少なかったともいえます。

 昨年日本のエンデューロ界は、世界大会であるISDEに初めての日本代表・トロフィーチームを送るという悲願を達成しました。これは日本のモーターサイクルスポーツを統括するMFJに、ようやくエンデューロ部会が発足し成し遂げられた歴史的な出来事です。この事実により、日本のエンデューロはついに世界との足並みをそろえていく第一歩を踏み出したといえるでしょう。

 全日本エンデューロ、ISDEトロフィーチームの選抜はこのスポーツにおいて、まさに頂点として輝かしい存在です。それはこの競技が、スポーツとして初めて実態をもった象徴ともいえるでしょう。しかし、いまだモーターサイクルスポーツとして他のカテゴリーに比べて未整理な部分の多いこの競技においては、頂点から初心者までの裾野を持った構造を明確にできないでいます。

 現在このトロフィーチームを選抜する対象となるのは、全日本エンデューロというMFJによって認定された3レースです。この3レースはISDEやWECのようなオンタイム形式のレースです。一方、異なる主催者同士の連携によりシリーズ戦として始まったCROSS-1で、昨年度開催された4レースは、この国においてすでに多くのライダーに親しまれているクロスカントリー形式のレースでした。それはクロスカントリーというレース形態が、すでに多くの開催実績を持ち、様々な場所や主催者によって開催が容易であるという事情が理由でした。

 今年CROSS-1は、全戦をMFJ公認レースとし、ISDEやWECのようなオンタイム形式のレースを1戦以上開催し、オンタイムとクロスカントリー(北海道方式を含める)という異なる形式を含んだ選手権をMFJに対し提言したいと考えています。

日本のエンデューロ これにより、間口の広い従来通りのクロスカントリー形式を下支えとし、オンタイム形式の認知、ひいてはトロフィーチームを頂点とする大きな三角形の構造をもったモーターサイクルスポーツとして、日本のエンデューロ(総称として)は初めてひとつのスポーツカテゴリーとして、存在しうるのではないかと考えます。

 CROSS-1の理念は、各地で様々に開催されているエンデューロ/クロスカントリーレースをひとつの大きなカテゴリーとみなし、現時点で存在可能な大きな視野に立った「日本のエンデューロ」の姿を形創ることにあると考えています。

 

 そしてもう一つは、スポーツとしての象徴であるトロフィーチームに対し、資金協力をするためのCROSS-1 ISDE基金を設立すること。これについては、基金の項目を別途参照ください。

 さらに、異なるレース主催者の集合体であるCROSS-1は、今年ようやくひとつの理念を立ち上げることが可能になりましたが、シーズンを戦う選手権としては、まだ誕生したばかりです。日本のエンデューロ/クロスカントリー界の形成という理念に賛同いただける主催者が、さらに集い連携を強めていくことも大きな目標です。全国のレース主催者の方々のご連絡をお待ちしています。

 また、もっとも重要なことは参加されるエントラントの意識改革なのかもしれません。
レクリエーション指向から、コンペティション指向まで、様々なエントラントの集まるこの競技で、それぞれがこの国のエンデューロやクロスカントリー競技を支えるひとりであり、過渡期である「日本のエンデューロ」の形成に参加する重要な存在であるという自覚が芽生えれば、この素晴らしいアマチュアリズムをもったスポーツは、より豊かに発展できるのではないかと思うのです。

CROSS-1事務局
代表 小松保男
代表小松による、実験的試み-全日本エンデューロとCROSS-1を合算した年間ランキング「小松的」はこちらです。